火成岩(かせいがん) igneous rock
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火成岩はマグマが冷えて固まってできた岩石のグループ。
主なものに,
流紋岩(りゅうもんがん)
注1)
・
花こう岩(かこうがん)
・
安山岩(あんざんがん)
注1)
・
せん緑岩(せんりょくがん)
・
玄武岩(げんぶがん)
・
はんれい岩(はんれいがん)
・
かんらん岩(かんらんがん)
・
蛇紋岩(じゃもんがん)
注2)
がある
。
注1)
流紋岩や安山岩には,マグマではなく,
急 激に堆積した
高温の火山灰や火山れき などが,それ自身の熱で凝結してできたものがある(火砕流堆積物)。これは一種の堆積作用ででき たものだが,堆積岩ではなく,火成岩に分類されている。
注2)
蛇紋岩はかんらん岩が地下深部で水の供給を受けて変質してでき る岩石で,直接マグマが冷えて固まってできた岩石ではないが,便宜上,火成岩の仲 間とされている。
火成岩は下表のように,
マグマの冷え方
と,
ケイ酸分の含有率
で 分けられている。
火成岩の分類表
(マグマの冷え方と,含まれる
ケイ酸分(SiO
2
)
の 含有率による
分類表)
※それぞれの岩石の画像をクリック すると詳細がご覧になれます。
ケ イ酸分(SiO
2
)の含 有率
70% 前後
60% 前後
50% 前後
約 45%以下
岩石全体の色
明るい
← →
暗い
ケイ長質岩
中性岩
苦鉄質岩
超苦鉄質岩
火山岩
マグマが地表近くで急に冷えて固まってできる。全体にきめが細かい。
深成岩
マグマが地下深部ゆっくり冷えて固まってできる。全体にきめが粗い。
マ グマの温度
約 700〜800℃
約 800〜1000℃
約 1000〜1300℃
約 1600〜1700℃
※コマチアイト(超苦鉄質岩の火山岩)は地球の内部が,まだ完全に分化していなかった25〜35億年前,上部マントルのかんらん岩の成分のマグマが地 表へ噴出して固まったもので,古い岩石が分布している一部の大陸のみに見られ,日本には産しない。