[自然史博物館のページへ] [友の会のページへ] [戻る]
片麻岩(へんまがん) gneiss
石英,長石類(アルカリ長石,斜長石),黒雲母,白雲母,普通角閃石などからなり,花こう岩に似
ていること
もあるが,粗いしま状組織が見られる。砂岩・泥岩・花こう岩が変成してできる 場合が多い。ケイ線石,コランダム,ざくろ石(アルマンディン)など,アルミニウムを多く含む鉱物を含むことも多い。
片麻岩の露頭の例 赤い粒状のざくろ石(アルマンディン)を含む優白色の部分と,黒色の角閃石や黒雲母に富み黒っぽい部分とが粗い縞模様をなしている。 |
岡山県内では笠岡市の笠岡諸島に小範囲に見られ,以下の@,A,Cのものがある。
@花こう岩と同じような鉱物からできている片麻岩 もっともよく見られるタイプの片麻岩。白い長石類,淡灰色の石英,黒い黒雲母・普通角閃石からなり,花こう岩に似ているが,鉱物の配列で弱い縞模様が見られる。 |
A縞状組織が発達した片麻岩(写真の幅15cm) @に次いでよく見られるタイプの片麻岩。白っぽい長石類や石英,黒っぽい黒雲母などが細かい縞模様(片理)をなし,薄くはげるように割れる。写真の左上にはしゅう曲が見られる。 |
B大きな淡褐色のアルカリ長石を含む片麻岩 大きなアルカリ長石が目のように見えるので眼球状片麻岩と呼ばれる。このアルカリ長石はカルルスバット式双晶をなすことが多い。 |
Cざくろ石(アルマンディン)の赤い粒を含む片麻岩 → [ざくろ石(アルマンディン)] |
D白っぽい柱状のケイ線石を含む片麻岩 → [ケイ線石] |
E赤いコランダム(ルビー)を含む片麻岩 → [コランダム] |