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接触変成作用(熱変成作用)    〔戻る〕

既存の岩石にマグマが接触し,その熱で既存の 岩石が変成することをいいます(およそ500〜900℃)。その影響は,既存の岩石が硬くなったり,色が変 わったり,粒度が大きくなったり,中に新たな鉱物(変成鉱物)ができたりすることで認められます(接触変成作用を受けてできた岩石(接触変成岩)には,ホルンフェルス結晶 質石灰 スカルンなどがありま す)。
接触変成作用の痕跡はマグマの接触部から数cm〜数kmにわたって認められ,日本では花こう岩のマグマの熱による場合が多いです。

接触変成の様子

花こう岩のマグマによる接触変成作用で,石灰岩が結晶質石灰 岩になる様子

泥岩に接触した花こう岩

泥岩(右の黒い部分)に花こう岩(白っぽい部分) のマグマが接触した様子。泥岩はマグマの熱で硬くなり,泥質ホルンフェルスとなっている。


石灰岩(右)に花こう岩のマグマ(左)が接触し,その境にざくろ石(淡褐色)や珪灰石(白色)などのスカルン鉱物ができた様子。なお,石灰岩はマグマの熱で結晶質石灰岩になっている。