<自
然界での産出> 亜鉛鉱石(閃亜鉛鉱)中に微量含まれており,資源としてはそれが亜鉛精錬の際,取り出される。 カドミウムを主成分とする鉱物は種類が少なく,硫カドミウム鉱(CdS)などがあるが,産出が少なく資源的に重要ではない。 |
<用途> 電池(ニッケル−カドミウム電池)の電極などとして用いられる。 |
硫カドミウム鉱 greenockite 成分:硫化カドミウム CdS 微量のカドミウムを含む閃亜鉛鉱が地表付近で地下水などの作用で分解し,そのカドミウムが再沈殿して生成する。非常に 鮮やかな黄色粉末状で,かつて 黄色の顔料として用いられた(カドミイエロー)。 |
閃亜鉛鉱
sphalerite 成分:硫化亜鉛 ZnS キラキラ光る 褐〜黒色塊状。亜鉛鉱石だが,微量のカドミウム,ガリウム,ゲルマニウム,インジウムなどを含むこともあり,それらも精錬の際,亜鉛と一緒に取り出 され, それらの最も重要な鉱石である。 ・北海道豊羽鉱山産 |