<自
然界での産出> 希土類元素の一種。スカンジウムは地殻における存在量はあまり希少ではないが,他の希土類元素とは異なり,濃集することは少ない。スカンジウムを主成分とする鉱物は極めて少なく,その代表的なものがトルトベイト石(Sc2Si2O7) であるが,産出が少なく,鉱石とはならない。 資源としてはタングステンの鉱石である鉄 マンガン重石に微量含まれる もの,ニオブの鉱石であるコルンブ石に微量含まれるものなどが回収されている。 |
<用途> 酸化物が有機化学工業の触媒として用いられる。 |
トルトベイト石 thortveitite 成分:スカンジウムのケイ酸塩 Sc2Si2O7 緑灰色短柱状。スカンジウムを主成分とするが,産出が少なく,鉱石とはならない。ペグマタイトにまれに産出する。 ・ノルウェー産 |