<自然界での産出> カーボナタイトという炭酸塩のマグマが冷えて固まってできた特殊な岩石中にパイロクロア((Na,Ca)2(Nb,Ta)2(O,OH,F)7) など として産出するほか,花こう岩に伴われるペグマタイトという特殊な岩石に,コルンブ石をはじめとする数多くのニオブ・タンタルなどの複酸化物として産出す る。資源としては前者の カーボナタイトのものが重要である。また,錫の鉱石であ る錫石にも微量含まれ,錫精錬の際にタンタルと ともに回収されている。 |
<用途> 強度を要する合金として用いられるほか,電子部品,化学装置の耐熱合金などとして用いられる。 |
カーボナタイト 炭酸塩のマグマが冷えて固まってできた特殊な岩石で,大陸に産する。白い部分は主に方解石で,暗色の部分が,Tiを含む灰鉄ざ くろ石や磁鉄鉱,パイロクロア((Na,Ca)2(Nb,Ta)2(O,OH,F)7) を伴う部分である。ニオブの資源として重要。 ・カナダ オカ産 |
コルンブ石 columbite 成分:鉄,マンガン,ニオブ,タンタルの複酸化物 (Fe,Mn)(Nb,Ta)2O6 花こう岩に伴うペグマタイトという特殊な岩石に黒色板状で産出する。他のニオブ・タンタルなどの複酸化物(サマルスキー石など)を伴う。 ・福島県石川産 |