<自然界での産出> タングステンは鉄マンガン重石や灰重石が重要な鉱石鉱物で,多くは錫を伴って産 し,花こう岩地域に鉱床がある。 岡山県内では倉敷市北部から総社市にかけて,小規模ながら多くのタングステン鉱床があり,戦前から1950年代にかけて採掘が行われた。 |
<用途> 単体のタングステンは非常に融点が高く(3400℃),電球のフィラメントなどに用いられる。 また,タンガロイと呼ばれているのはタングステンを含んだ合金で,非常に硬く,切削工具などの部品として多用される(タンガロイはタングステンとアロイ (合金)の合成語)。軍需物資に用いられることが多く,戦時に価格が高騰する元素。 なお,密度が金と同じ(19.3g/cm3)なので,タングステンに金メッキをしたものは金塊と区別しにくく,偽金貨・偽金塊に用いられることもある。 |