倉敷市立自然史博物館 第4展示室 展示更新


基本設計にあたっての基本的な考え方
  1.現在の展示ケースは基本的に流用し,再利用する(ただし,色の変更やクロスの張り替えなどを行う)。
  2.必要最小限の展示ケースは新設する。壁は押しピンが使用可能で,壁紙はその跡が残りにくいもの。
  3.現在の展示物のうち,展示更新に盛り込めるものは再利用する(移設が必要な場合もあり)。
  4.子どもの目線を考えた展示とする。
  5.見学者の影などで展示が見にくくならないように照明の工夫をしたい。

 
製作項目
製作のねらい
仕様
第4展示室タイ トルパネル
人と植物との結び付きの深さを想起させるものとする。
展示室名は「植物の世界」を継承する。現在のパネルを撤去して,新規にパネルを造作する。
植物の分類
植物の多様性とまとまりについて紹介する。
よく目にする種子植物については細分化する。
「植物のなかま (菌類〜タデ科)」を廃止する。壁面ガラスケースを再利用し,展示ケース内のクロスを張り替える。 
 コケ植物,シダ植物,種子植物について,解説パネル,標本,写真,レプリカなどを用いて紹介する。
植物の形態
植物分類学・形態学に関する専門用語の解説を兼ねて,植物の形態的な特徴を紹介する。 
特定の種類については時系列的に紹介する。
「植物のなかま (アブラナ科〜イネ科)」を廃止する。壁面ガラスケースを再利用し,展示ケース内のクロスを張り替える。「いろいろな木の幹」の一部の展示物を移設する。 テーマ自体は「たねと実の世界」,「花と昆虫」を発展的に引き継ぐ。
根,芽,茎,葉,花,果実,種子などについて,解説パネル,標本,写真,レプリカなどを用いて紹介する。
生物の五界説 新しい学説による生物の分類を紹介する。
「植物の生活環」を廃止する。
展示室壁面を利用して,解説パネル,写真,標本などを用いて紹介する。
岡山県の植物(平成14年度展示更新済み)
岡山県に自生する植物を,図鑑的に紹介する。
来館者自身が操作して,パソコン上で個々の植物の分布図を描かせられないか。
「いろいろな木の幹」を廃止し,新規にアイランド形式の展示コーナーを造作する。テーマ自体は「高梁川流域にみられる植 物」を発展的に引き継ぐ。
パソコン,標本,写真を利用して,岡山県に生育する植物を紹介する。
倉敷市の植物
倉敷市に自生する植物を,図鑑的に紹介する。
来館者自身が操作して,パソコン上で植物の検索ができないか。
「くらしの中の植物」を廃止し,新規にアイランド形式の展示コーナーを造作する。テーマ自体は「倉敷の植物」を発展的に引き継ぐ。
パソコン,標本,写真を利用して,倉敷市に生育する植物を紹介する。
植物の利用
木造の家(縁側,廊下,居間など)そのものが植物からできていること,家具や生活用品の多くも植物からできていることなどを示す。参加型の展示とし,遊び心を大切にし たい。
「倉敷の植物」 を廃止する。「くらしの中の植物」の一部の展示物を移設する。 
衣・食・住・遊びなど,生活の中で利用されている植物を,住宅の居間にいる感覚で紹介する。
自由展示(平成14年度展示更新済み) 
マスコミで取り上げられた植物や今月の話題で紹介した植物など,タイムリーな展示を随時行う。
「林の生態系」を廃止する。
展示に関して自由度の高い展示ケースのみを造作する。


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