結晶質石灰岩(大理石)  [戻る]

※結晶質石灰岩は,岡山県の岩石分布図(下図)において,花こう岩との境に近い石灰岩の一部分に分布しています。



             岡山県の岩石分布図(地質図)

高梁川/やや少ない    旭川/ない    吉井川/ない
※県内では西部に偏って分布し,高梁川流域以外では見つからない。
結晶質石灰岩(大理石)


河原の結晶質石灰岩の石ころの拡大
ルーペで拡大すると)
白く透明感がありキラキラ光る方解石だけがぎっしりと集合している。
 石灰岩がマグマの熱で変成してできた岩石で粗い方解石の粒からなる。もとの石灰岩より不純物が少なく,純白色のものが多い。割れ口がキラキラ光り,鉄片などで簡単に傷が付き,塩酸で二酸化炭素の泡を出して溶ける。県内では西部に小範囲に分布する(花こう岩の分布域に近い石灰岩)。旭川や吉井川流域には見られない。
 高梁川本流域のものは主に新見市石蟹付近に分布していたものだが,軟らかくもろいので,流されていく途中でなくなってしまうことが多く,高梁市以南の河原には少ない。
 まれに褐色や暗緑色の灰鉄ざくろ石,ベスブ石,灰鉄輝石などのスカルン鉱物が混ざっていることがある。

結晶質石灰岩一般の説明 → 結晶質石灰岩