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※岩石名の前の四角の色は,岡山県の岩石分布図(下図)の色に対応しています。



             岡山県の岩石分布図(地質図)

高梁川/普通    旭川/まれ    吉井川/ない
※県内では西部に偏って分布し,高梁川流域以外ではあまり見つからない。
  
河原の石灰岩の石ころ 河原の石灰岩の石ころの拡大ルーペで拡大すると)
緻密でルーペで見ても特徴がはっきりしないものが多い。石英に比べ透明感がなく,軟らかいので白っぽい打ち傷が多い。しかし,時にウミユリ,四射サンゴ,腕足類,フズリナなどの化石が認められることがある。→ 石灰岩中の化石
 サンゴ・ウミユリ・フズリナ・貝類など,炭酸カルシウムからなる生物の遺体が堆積して固まってできた岩石で,それらの化石が見られることがある。割れ口は構成鉱物である方解石のへき開がキラキラ光って見える。白〜灰色緻密で石英に似るが,軟らかく,釘などで簡単に傷が付き,塩酸で二酸化炭素の泡を出して溶ける。
 すり減りやすく,かつ,水に徐々に溶けるので,河原の石としては丸みを帯び,小さめのものが多い。したがって,新見市阿哲台のように高梁川上流部に広い分布域があっても,数10km下流の河原では小さく少なくなっている。岡山県内のものは約3億〜2億5000万年前のもので,県内では最も古い岩石の1つである。

沖縄県以外の国内の石灰岩の大部分は,赤道付近の海洋部でサンゴ礁として堆積したものがプレートの動きで運ばれてきたものである(下図↓ 付加体)。
地球のプレートの動き
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※花こう岩の近くに分布するものは花こう岩マグマの熱の影響で接触変成作用を受け,結晶質石灰岩(大理石)となっているものがある(新見市石蟹付近)。

堆積岩一般の説明 → 堆積岩