(結晶片岩の仲間) [戻る]

※岩石名の前の四角の色は,岡山県の岩石分布図(下図)の色に対応しています。


             岡山県の岩石分布図(地質図)

高梁川/普通    旭川/普通    吉井川/少ない

河原の緑色片岩の石ころ
河原の緑色片岩の石ころの拡大
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変成作用でできたキラキラ光る緑泥石,アクチノ閃石などが一方向に並んでいるように見える。時には黄緑色(うぐいす色)の緑れん石も見られることもある。上写真のように薄くはげるように割れる割れ目が見られることも多い。
 結晶片岩は,地球の表面のプレートという巨大な岩盤同士の衝突による地下深部の熱や強い圧力でできる。そのうちで緑色片岩は玄武岩・はんれい岩が地下約10〜25kmの約300〜500℃・約3000〜8000気圧という条件で変成してできたもの。他の結晶片岩同様,薄くはげるように割れるので,河原の石としては平たい形をしているものが多い。その平たい面は含まれる緑泥石やアクチノ閃石,斜長石,石英などがキラキラ光って見えることが多い。縞模様が見られることがあり,しゅう曲構造(圧力で曲がった構造)も見られることもある。全体にくすんだ灰色がかった暗緑色のことが多いが,細かい緑れん石が集まっている黄色〜鮮やかな黄緑色(うぐいす色)の部分を伴うこともある。また,白い長石や石英の細い脈が見られることもある(上写真の中央付近)。
 岡山県中〜北部に東西にわたって分布し,硬いので河原の石としてしばしば見られる。変成されている度合いが弱いものは千枚岩と呼ぶことがある

結晶片岩一般の説明 → 結晶片岩