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※岩石名の前の四角の色は,岡山県の岩石分布図(下図)の色に対応しています。



             岡山県の岩石分布図(地質図)

高梁川/多い    旭川/多い    吉井川/多い

河原の花こう岩の石ころ
河原の花こう岩の石ころの拡大 河原の花こう岩の石ころの拡大
ルーペで拡大すると)
灰色で透明感のある石英,紅〜橙色(または白色)のアルカリ長石,白色の斜長石,黒〜緑黒色の黒雲母(または少量の普通角せん石)がモザイク状に集合している(等粒状組織)。左はアルカリ長石が白色で斜長石との区別がつきにくい。右はアルカリ長石が紅色で斜長石との区別が容易である(石材として有名な「万成石」と同じタイプの花こう岩)。
 灰色の石英,白や淡紅色のアルカリ長石,白い斜長石,黒い黒雲母などの粒がぎっしりと集合し,全体的に色調が明るい。
 中国地方には流紋岩とともに広く分布し,河原の石としては非常に多い。
 
 しばしば,他の岩石の破片が,花こう岩のマグマの中に取り込まれることがある。その花こう岩マグマが冷えて固まった結果,その岩片が花こう岩中に暗色の数cm程度の包有物(ゼノリス)として見られることがある(下写真の矢印の先)。
ゼノリスを含む花こう岩の石ころ

花こう岩一般の説明 → 花こう岩