<自然界での産出> 自然界では,硫化物である輝安鉱として産することが多く,これが重要なアンチモン 資源となっている。 また,銅・銀・鉛などと化合した種々の細かい硫化物として銅・亜鉛・鉛鉱石などに微量に含まれて存在し,それらの製錬時の副産物としても回収される |
<用途> アンチモンは昔は活字の合金として用いられていたが,現在では半導体原料や難燃材として重要。 |
輝安鉱 stibnite 成分:硫化アンチモン Sb2S3 鉛灰色で,通常,針〜柱状集合体や,塊状をなす。比較的軟らかく,つめと同じくらいの硬さである。 最も重要なアンチモンの鉱石。 ・愛媛県市之川鉱山産 |
ベルチェ鉱 bertherite 成分:アンチモンと鉄の硫化物 FeSb2S4 鉛灰色で,針状集合体や,塊状をなし,輝安鉱とよく似ているが,大きな柱状をなすことはまれで,割れた面は数か月で褐色や青色に変色する。 輝安鉱に次いで重要なアンチモンの鉱石。 ・兵庫県中瀬鉱山産 |