<自然界での産出>
放射性元素で,ウラン・トリウム鉱石中に放射壊変生成物として含まれている。半減期が短いので存在量は極めて少なく,放射能が非常に強い。 これは19世紀末,ポーランド出身のキュリーが,ウラン鉱石である閃ウラン鉱の放射能が含まれるウランの量から推定されるよりもはるかに強いことを見出し,その中にウランより強い放射能がある未知の元素が含まれていると考えてラジウムとともに発見した。命名はキュリーの祖国ポーランドにちなむ。 ウラン鉱石である閃ウラン鉱(黒色部分) 成分:酸化ウラン(UO2) 含まれるウランからの放射壊変により生成したポロニウムやラジウムを微量に含む(ポロニウムやラジウムは半減期が短いので含有率は極めて低い)。 |