コンドライト  [博物館のホームページ へ] [友の会のホームページへ] [戻る]  

 地球に落下する隕石では最も多いです。約46億年前,太陽系が誕生する際,宇宙空間 で物質が凝縮してできたコンドリュールという 0.5〜3mmほどの球状体(下右写真)を含んでいますしたがって隕石の中では最も古く,すべて約 46億年前にできたもので,太陽系のな りたちを調べる上で非常に重 要な隕石です。また,有機物を含むものがあり,生命の起源を知る上でも興味がもたれています。
 なお,単体の鉄(鉄−ニッケル合金 密度約8g/cm3)がケイ酸塩鉱物(密度約3g/cm3)中に均一 に点在しているコンドライトの組織(下左写真)は,無重力状 態で形成され たことを示しています(重力が働く環境では,密度が大きいものの上に密度の小さいものが浮き上がり,両者は分かれてしまう)。
 1916年4月13日に岡山県倉敷市玉島に落下した「富田隕石」と名づけられているものは重さ約600gのコンドライトです。

コンドリュール
コ ンドライト
灰色の生地中に丸っこいコンドリュール(右の写真はその偏光顕微鏡写真)を多く含む。しかし,46億年の間に宇宙空間でなにかに衝突したり,熱の影響を受 けたりして変成し,コンドリュール の形が不明瞭になったものも多い。
・サハラ砂漠に落下したもの(写真幅約3cm)
コ ンドリュールの偏光顕微鏡写真(すべてクロスニコル。各写真の幅はおおむね2mm)
輝石類やかんらん石などの特徴的な丸い集合体で46億年前の太陽系形成時に物質が凝縮してできたもの。@〜Eは針状の輝石類を主とするもの。F〜Hはころ ころしたかんらん石(桃・緑・青色などカラフルに見える)を主とするもの。
・サハラ砂漠に落下したもの
コンドライトの偏光顕微鏡写真

コンドライトの偏光顕微鏡写真(クロスニコル)
1つのコンドライトの塊には,かんらん石からなるコンドリュールや輝石類からなるコンドリュールなど,いろいろなコンドリュールが含まれていることが分かる。したがってコンドライトは,46億年前の太陽系誕生時の宇宙空間でいろいろな場所でできたコンドリュールが集まってできたと考えられている。
このコンドライトはできた後で,宇宙空間でなにかに衝突したり,熱の影響を受けたりして,幾分変成し,もとの丸いコンドリュールの形がやや不明瞭になっている。
・サハラ砂漠に落下したもの