第三紀(6500万年〜170万年前) | 第四紀(170万年前〜現在) |
第四紀の化石 これは県域が陸化した後,そこでたい積した地層から産出するものです。 第四紀の氷期には海水準が低かったため,日本列島は中国大陸と部分的に陸続きで,かつ,瀬戸内海が陸地でした。その時代に,中国大陸から渡ってきたトウ ヨウゾウ,ナウマンゾウといったゾウ類のほかに,ニホンムカシジカ,グレイ氏カトウキヨマサジカ,カズサジカ,サイ,スイギュウ,イノシシなどが,陸地で あった現在の瀬戸内海の場所に生息していました。これらの化石は倉敷市沖の備讃瀬戸海底から豊富に産出しています(倉敷市の化石)。 また,県北部の蒜山地域の第四紀の珪藻土は大山の火山活動に伴う火山噴出物により,河川がせき止められてできた湖(古蒜山原湖)に生育していた珪藻の遺骸が長期間,湖底に堆積したものです(珪藻の化石の集合体)。珪藻土はろ過材などの原料として採掘されています。 |
|
![]() 珪藻土(真庭市蒜山)/写真幅7cm 珪藻が堆積したもので,その積み重なりが縞模様となっている。クリーム色で軟質(もろい)。 |
![]() 珪藻の化石(真庭市蒜山)/写真幅0.1mm 左の珪藻土を浸した水を顕微鏡観察したもの。珪藻土はこのような珪藻の化石が集まったもの。 |