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希塩酸での反応  〔戻る〕

炭酸塩鉱物を多く含む岩石には1〜2規定の希塩酸を1〜2滴垂らすと二酸 化炭素の泡を出して溶けるものがある。
代表的なものは方解石からなる石灰岩・結晶質石灰岩(大理石),ドロマイト(苦灰 石)からなる苦灰岩などである(苦灰岩
は石灰 岩・結晶質石灰岩に比べ,やや溶けにくい)。
続成作用で方解石が多くできている砂岩や泥岩も希塩酸で二酸化炭素の泡を出して溶け る。これは続成作用の過程で含まれる貝類やサンゴの遺骸から炭酸カルシウムがしみ出し,それが砂や泥の粒子の間に方解石として沈着しているからである。


※塩酸には顔を近づけないこと。

塩酸で溶ける石灰岩 塩酸で溶けるドロマイト
塩酸での砂岩の反応
2規定の希塩酸で激しく二酸化炭素の泡を出して溶ける石灰岩 2規定の希塩酸でゆっくり二酸化炭素の泡を出して溶けるドロマイト(石灰岩に比べ溶けにくく,発泡はおだやか。1規定の希塩酸では溶けにくい) 2規定の希塩酸で二酸化炭素の泡を出して溶ける砂岩(続成作用の過程で含まれる貝類の遺骸から炭酸カルシウムがしみ出し,それが方解石として砂の粒 子の間に沈着 したもの)