通常のX線粉末回折の実験システム [戻る]
鉱物は原子が一定のパターンで規則正しく配列してできた結晶質物質である。この粉末に特定の波長のX線(特性X線)を当てると,そのX線の回折角度で,原子配列のパターンを知ることができ,鉱物を同定できる。
通常のX線粉末回折では,ゴニオメーターで,CuKαやFeKαなどの特性X線の入射方向に対し鉱物の粉末試料を一定の速度でθ回転させ,その鉱物粉末から回折されて出てきた反射X線を感知する計数管を2θ回転させ,鉱物ごとのX線粉末回折パターンを得て鉱物を同定するシステムとなっている(下図)。
通常のX線粉末回折の実験システム |