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貫入    〔戻る〕

貫入は主に火成岩に関係する地質現象で,すで に存在していた岩石に割れ目・すき間ができ,その中にマグマが入り込んで固まって,火成岩が岩脈状に生じることをいいます。したがって貫入された岩石よりも,貫入した岩石の方が新しい時代にできたものです。


野外での貫入の状況 →
結晶片岩の割れ目にマグマが入り込んで固まってできた安山岩(安山岩岩脈)。この安山岩のマグマは冷たい結晶片岩に接して冷えて固まっており,結晶片岩との境が冷却面となり,その冷却面に直角に多数の割れ目(節理)ができている。
安山岩の結晶片岩への貫入

貫入の過程

貫入の例

※なお,地殻変動により,固まっていない地層中の砂の層が流動し,その上の地層のすき間に入り込むことも貫入といいます。これは地震で起こることが多く, 液状化現象によるものです。