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断層    〔戻る〕

岩石が強い地殻変動でせん断された部分で,地震の震源となります。
断層は主に引っ張りの力で生じる正断層と,押しの力で生じる逆断層が多いですが,水平方向にずれる横ずれ断層もあります。

地殻変動の激しい日本では褶曲とともに断層も多く見られます。

大きな断層ではその付近の岩石が数mにわたって著しく破砕され,粘土状になっていることがあります。

正断層


正断層の模式図
逆断層の模式図


逆断層の模式図
横ずれ断層の模式図

横ずれ断層の模式図

断層の標本
砂岩(明色)と泥岩(暗色)からなる地層に見られる正断層
地層(層理)が食い違っており,断層の変位量が分かりやすい。
砂岩(明色)と泥岩(暗色)の互い違いの地層に見られる逆断層
地層(層理)が食い違っており,断層の変位量が分かりやすい。

断層

蛇紋岩の露頭に見られる断層

→の先のすじが断層。このような縞模様がない火成岩の断層は正断層か逆断層かの判定は難しい。

鏡肌

断層の動きで断層面の岩石がこすれて滑らかになった面(鏡肌)
※すじの方向が断層が動いた方向。