結晶片岩中の灰れん石 白色層状の部分。黒い部分は普通角閃石,青い部分は藍晶石。 |
角閃石片岩中の斜灰れん石 淡褐色層状をなすもの。黒い部分は普通角閃石,赤い部分は鉄ばんざくろ石。 写真の幅約10cm。 |
角閃石片岩中の斜灰れん石 淡褐色の微細な粒〜不明瞭な細柱状で,黒い普通角閃石と密に混ざった状態のもの。 |
藍閃石片岩中の緑れん石 緑色(うぐいす色)のやや幅のある層状をなすもの。他の結晶片岩である緑色片岩などにも同様な見かけでよく見られる。 写真の幅約8cm。 |
藍閃石片岩中の緑れん石 うぐいす色の微細な集合体のもの。他の結晶片岩(緑色片岩・ケイ質片岩・白雲母片岩・角閃石片岩など)にも同様な見かけでよく見られる。高倍率では右のように細柱状の結晶体が認められることがある。 |
紅れん石を含むため,あざやかな桃紅色の紅れん石片岩 |
紅れん石片岩中の紅れん石・白雲母・石英 紅れん石片岩は紅れん石を含むため,左のように非常に鮮やかな桃紅色だが,高倍率で観察すると,その紅れん石はこのようにまばらに含まれているだけで,他の造岩鉱物である白雲母や石英などに比べ,量的に少ない。高倍率ではこのように微細な濃い桃紅色の結晶体が観察できる。 なお,黒い粒状で亜金属光沢がある鉱物はブラウン鉱という3価のマンガンを主とする酸化マンガン系の鉱物で,少量ながらしばしば紅れん石とともに紅れん石片岩に含まれている。しかしこれは必ずしも含まれているわけではない。 |