エクロジャイト(超高圧変成岩)中のパイロープ pyrope  [戻る]

パイロープは非常に高圧でできたエクロジャイト(超高圧変成岩)に時に見られる。
色は無色・桃〜赤色(アルマンディンよりもやや色が淡く,桃色系の赤)。しばしば,石英の高圧相であるコーサイトを包有し,その周囲のパイロープには放射状の割れ目が見られる。
なお,日本のエクロジャイト中のものは大部分がアルマンディンに該当する。



超高圧変成岩としてのエクロジャイト中のパイロープ(矢印先)
アルプス山脈付近のプレート運動で地殻物質が地下100km以深に引き込まれて3万気圧以上の変成作用を受けてできた超高圧変成岩中のパイロープ。主成分以外の成分(鉄など)をほとんど含まないため,無色に近い(ごく淡い桃色)。SiO2の高圧相であるコーサイトを包有する。


エクロジャイト(超高圧変成岩)中のパイロープ
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色/無色・桃〜赤色(アルマンディンよりもやや色が淡く,桃色系の赤)
透明度/透明〜半透明
光沢/ガラス光沢
硬さ/ナイフより硬い(モース硬度7.5で,他のざくろ石よりもやや硬い)
岩石中で見られる形態/粒状
成分/マグネシウム・アルミニウムなどのケイ酸塩:Mg3Al2(SiO4)3 
※マグネシウムの代わりに鉄が含まれてくるとアルマンディンになる。