エクロジャイト中のアルマンディン(鉄ばんざくろ石)  almandine  [戻る]

エクロジャイト中のアルマンディンはややマグネシウムなどを含み,アルマンディン成分40〜90%,パイロープ成分10〜40%,グロッシュラー成分10〜30%程度の組成を示すものが多い。しかしマンガンはあまり含まれない。赤色・褐赤色の粒状で,緑色の透輝石と混ざっていることがあるが,アルマンディンに富む赤い層と透輝石に富む緑色の層が互い違いになっていることもある。
なお,パイロープの組成に入るものは超高圧変成岩を除いては少ない。


エクロジャイト中のアルマンディン(鉄ばんざくろ石)

赤褐色粒状。緑色部分は透輝石。

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エクロジャイト中のアルマンディン(鉄ばんざくろ石)  almandine
色/赤色・褐赤色
透明度/半透明〜不透明
光沢/ガラス光沢
硬さ/ナイフより硬い
形態/粒状で,自形のことはまれ
へき開/認められない。
成分/鉄・アルミニウムなどのケイ酸塩:(Fe,Mg,Ca)3Al2(SiO4)3
※大抵は鉄の代わりにいくらかのマグネシウム・カルシウムが含まれる(ややパイロープ成分やグロッシュラー成分が含まれる)。なお,著量のマンガンが含まれることはまれ。