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※岩石名の前の四角の色は,岡山県の岩石分布図(下図)の色に対応しています。



             岡山県の岩石分布図(地質図)

高梁川/普通    旭川/少ない    吉井川/ない   
※県内ではいずれも北西部に偏って分布し,高梁川流域以外ではあまり見つからない。

 

かんらん岩

蛇紋岩
かんらん岩)表面は褐色〜緑褐色に風化していることが多く,内部を割り出すと暗緑〜緑黒色。緻密なかんらん石を主とし,その中に褐〜黒色できらきら光る輝石類が点在していることも多い。一般的な岩石の中では最も密度が高く,3.5g/cm3に達し,ずっしりと持ち重りがする。なお,蛇紋岩化しかかっているものもあり,そのようなものは釘などで容易に傷つき,やや軽い。
蛇紋岩)暗緑〜緑黒色の緻密な蛇紋石を主とし,釘などで簡単に傷つく。また,細かい割れ目に沿って鮮緑色〜淡緑色の蛇紋石や白っぽい鉱物ができており,その割れ目に沿って割れやすく,その割れた面には脂肪光沢がある。黒色に近いものは磁鉄鉱の微粒子を含み,紐につるした磁石が吸い寄せられる。色調はかんらん岩に似ている場合もあるが,それより軟らかくて脆く,また,密度が低い(2.6g/cm3程度)。脆いので,流される間にくずれやすく,分布域から離れた場所では河原の石としてはあまり見つからない。
河原のかんらん岩の石ころの拡大
ルーペで拡大すると)

緻密でルーペで見ても特徴がはっきりしないものが多い。暗緑〜緑黒色の緻密なかんらん石を主とし,褐色・緑灰色・緑黒色できらきら光る輝石類が点在していることがある。
※石英・アルカリ長石・斜長石などの白っぽい鉱物は見られない。
河原の蛇紋岩の石ころの拡大
ルーペで拡大すると)

緻密でルーペで見ても特徴がはっきりしないものが多い。暗緑〜緑黒色の緻密な蛇紋石を主とする。
※石英・アルカリ長石・斜長石などの白っぽい鉱物は見られない。

かんらん岩一般の説明 → かんらん岩

蛇紋岩一般の説明 → 蛇紋岩