緑れん石(鉱物の一種)  [戻る]

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        緑れん石
河原の緑れん石の石ころの拡大
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黄緑色(うぐいす色)のやや細長く見える粒子がにぶくチカチカ光って見える。白い石英の粒や細い筋(脈)を伴うことが多い。
 特徴的な黄緑色(うぐいす色)で,水に濡らすと特に鮮やかな色に見える。ガラスよりやや硬く,白い石英を伴うことが多い。緑色片岩や,変質した3億年前の海洋底の玄武岩・変はんれい岩中に不規則な集合体や脈状(筋)をなす。石英と混ざったものはかたいので,分布はわずかでも河原の石になりやすい(※鉱物は地質図に表示できるほど分布が広くない)。
 なお,鉄がやや少なく斜灰れん石に近いものはくすんだ黄色や淡褐色である。

※成分:Ca2(Al,Fe)3O(Si2O7)(SiO4)(OH)
カルシウム(Ca),アルミニウム(Al),鉄(Fe),ケイ素(Si),酸素(O)。緑れん石中の鉄は3価の状態で含まれ,300〜500℃程度のやや酸化的な条件でできる鉱物である。