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※岩石名の前の四角の色は,岡山県の岩石分布図(下図)の色に対応しています。
岡山県の岩石分布図(地質図)
高梁川/多い 旭川/多い 吉井川/普通 | |||||
チャート |
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ルーペで拡大すると) チャートは色はさまざまだが,いずれも緻密でルーペで見ても特徴がはっきりしないことが多い。まれに白っぽい0.1mm程度の丸っこい放散虫の化石が認められることがある。 |
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ケイ酸からなる放散虫などの微生物の殻が深海底に堆積して固まってできた。緻密で非常に硬く,ガラス片や鉄片などでも傷がつかない。昔は火打石として用いられた。すり減りにくく,表面が滑らかで,やや角張っているものが多い。白,灰,赤,褐,緑色などいろいろな色のものがあるが,県内には緑色のものはほとんどない。赤いものには,割れ目に二酸化ケイ素が沈殿してできた白く細い石英脈(筋)が網目状に目立つものが多い(上写真の左)。風化しにくく,表面の色と割りだした面では色はあまり異ならない。 ※国内のチャートの大部分は,遠洋部の海底で放散虫の遺がいが堆積したものがプレートの動きで運ばれてきたものである(下図↓ 付加体) ------------------------------------------------------------ ※チャートはプレート同士の衝突による圧力(広域変成作用)を受け,ケイ質片岩(白っぽく硬く,薄くはげるように割れる)となっていることがある。 |
堆積岩一般の説明 → 堆積岩