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※岩石名の前の四角の色は,岡山県の岩石分布図(下図)の色に対応しています。



             岡山県の岩石分布図(地質図)

高梁川/普通    旭川/普通    吉井川/普通

泥 岩
砂 岩
れき岩
 約2億年前の泥岩・砂岩・れき岩は互いに積み重なった状態で伴って産することが多く,岡山県内の河原の石として見られる堆積岩では普通のものである。

 泥岩は泥が堆積して固まってできた岩石で,多くは暗い灰色〜黒。きめが細かく,手触りはなめらかで,ホルンフェルスよりやや軟らかく釘で傷が付きやすく,その傷は白っぽく見える。高梁川の河原ではまれにシダ植物の化石を含むものがある。
 砂岩は砂が堆積して固まってできた岩石で,灰色や淡い褐色。表面が褐色でも割ると内部は灰色のことが多い。泥岩に比べ,ざらざらした手触りがある。高梁川の河原ではまれにモノチスという二枚貝の化石を含むものがある。
 れき岩はれきが堆積して固まってできた岩石で,いろいろな小さな石がごちゃごちゃと集まったような見かけである。コンクリートに似るものもある。

※この約2億年前の泥岩と砂岩は,7000万〜8000万年前の花こう岩マグマの熱による変成作用を受け,ホルンフェルスになっていることが多い。このホルンフェルスは元の泥岩・砂岩に比べ,かなり,かたくなっている。

ルーペで拡大すると−泥岩)
緻密で特徴は認められないが,やや軟らかいので白っぽいひっかき傷がよく見られる。
ルーペで拡大すると−砂岩)
砂粒がぎっしりと集合している様子が認められる。
ルーペで拡大すると−れき岩)
さまざまなれき(石ころ)が集まり,その間に砂粒や緻密な泥が認められる。

堆積岩一般の説明 → 堆積岩