11族元素  [周期表へもどる]
銅 Cu,銀 Ag,金 Au

地球での存在状態の例
11族元素の地球での存在状態の例
 これらはいずれも,古来,人類が貨幣などに利用してきた金属で,最も古くから知られていた元素です。化合物をなしていない金属の大部分は銀色に近いものですが,銅は鮮やかなだいだい色,金は鮮やかな黄色で,目をひく金属です。そして,これら3元素が同じように古くから利用されはじめたのは,同じ場所から一緒に産出する場合が多いからです。しかし,地球全体でみると金は地殻やマントルよりも核に多いという点で,銀や銅とは異なっています。
 なお,金はイオン化傾向が小さいので自然界からは化合物ではなく単体で産する傾向があり,銀は金よりもややイオン化傾向が大きいので単体のほか硫化物として,銅はさらにイオン化傾向が大きいため多くは硫化物として産します。