【タリウム】(13族 元素記号:Tl)   [周期表へもどる

<自 然界での産出>
 タリウムを主成分とする鉱物は産出が少なく,ロランダイト(TlAsS2),ワイスバーグ鉱,ハッチンソナイト((Tl,Pb)2Pb5S9) などがある。
 資源としては硫化鉱石中に微量含まれているものが,精錬の際,副産物として回収さ れている
<用途>
 γ線測定装置のほか,ギ酸塩の水溶液は密度が高く重液として用いられる。
 
ワイスバーグ鉱

ワイスバーグ鉱  weissbergite
成分:タリウムとアンチモンの硫化物  TlSbS2
 金を伴う低温の熱水作用でまれにできる。緻密な石英中に鉛灰色で金属光沢のある微細な粒をなすが,肉眼で見えるものは極めてまれ。
・アメリカ ネバダ州産(矢印の先。石英中)