【リン】(15族 元素記号:P)     [周期表へもどる]
 
<自然界での産出>
 主にリン灰石(リン酸カルシウム)として産する。
 哺乳類 の骨・グアノ(海鳥の糞のたい積物)として産する物は水酸基に富むリン灰石(Ca5(PO4)3(OH)) である。
 また,火成岩や変成岩などの岩石中に微細粒として産する物はフッ素に富むリン灰石(Ca5(PO4)3F) である。
 リンの資源としてはグアノが重要である。
<用途>
 単体としては赤リンがマッチの発火材としてマッチ箱の側面に用いられている。
 化合物としては殺虫剤などとして用いられている。


りん灰石
リン灰石 apatite 

成分:カルシウムのリン酸塩Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)
 哺乳類の骨・グアノを構成するリン灰石は水酸基(OH)の多いものだが,火成岩や変成岩などの岩石中のものはフッ素(F)が多いものである。
 このような肉眼で見える大きさの結晶体は多くない。
・メキシコ産