【フッ素(ふっそ)】(17族 元素記号:F)     [周期表へもどる]
 
<自然界での産出>
 自然界では角閃石類,雲母類などフッ素を含む鉱物は多くあるが,それらはフッ素の含有率が低く,鉱石とはならない。
 資源的に重要なのは蛍石というフッ化カルシウムとして産するものである。蛍石はスカルンや熱水鉱脈,気成鉱脈などに産する。
<用 途>
 フッ化水素(HF)はガラスを溶かす性質があるのでガラス器具の目盛りを刻むのに用いられる。
 フライパンの焦げ付きを防ぐため,有機フッ素化合物がその内面に塗られる(テフロン加工)。
 また,蛍石と同じフッ化カルシウムは光の分散が小さく,光学用レンズにされることもある。

蛍石
蛍石 fluorite
成分:フッ化カルシウム CaF2
 さまざまな色のものがあり,比較的,軟らかい。写真のような緑色透明のもののほか,淡紅,紫,黄,無色などのものがある。
・岐阜県川上産