<自
然界での産出> ケイ酸塩である緑柱石やベルトラン石 として産出し,それらが資源として重要。 また,フェナカイト,ユークレース,金緑石(アレキサンドライ,キャッツアイといった宝石)としても産出するが産出が少なく,資源的には重 要でな い。 |
<用途> 原子炉の減速材として用いられる。また,銅などに少量添加すると強度が増すので,特殊合金として用いられる。 |
緑柱石 beryl 成分:ベリリウムとアルミニウムのケイ酸塩 Be3Al2Si6O18 5%程度のベリリウムを含み,ベリリウム鉱石として最も重要。 普通は写真左のように,花こう岩に伴われるペグマタイトという岩石に淡緑色不透明の6角柱状で産出する。 写真右の緑柱石は淡緑青色透明でアクアマリンと呼ばれ,宝石 となるもの。また,エメラルドは少量のクロムを含み,美緑色を呈するものである。 |
金緑石 chrysoberyl 成分:ベリリウムとアルミニウムの酸化物 BeAl2O4 ベリリウムを主成分とするが産出が少なく,ベリリウム鉱石としては利用されない。ダイヤモンドやコランダムに次いで硬度が高い。 ペグマタイトや黒雲母片岩に黄・緑・暗緑色の粒状,6角板状などで産出する。 美しいものは宝石となるが,特に,少量のクロムを含み,日光や蛍光灯で緑色,白熱灯や灯火で赤紫色に見えるものはアレキサンドライトと呼ばれ,非常に高 価な宝石である。 ・ブラジル バイア州産 |