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 中生代(2億5000万〜6500万年前)
 中生代は陸上では恐竜類に代表されるハ虫類が繁栄し,鳥類,花を咲かせる被子植物が出現しました。海中 ではアンモナイト類,魚竜類などが繁栄しました。
 中生代の終わりには,恐竜,魚竜,アンモナイトが絶滅しました。恐竜の絶滅の原因のひとつとして,現在のメキシコ湾付近に巨大いん石が落下したからと考 え られています。しかし,恐竜は絶滅したのではなく,鳥に進化したとも考えられています。

アンモナイト/アンモナイトは現生のオウムガイに近縁の生物で,巻貝のような殻を持 つが,その殻の内部には多くの仕切りがあり,多くの小部屋に分かれている。生きていた ときは一番外側の大きな部屋(住房)に肉質部が入っており,多くの足を有していた。1cm程度から1mを越えるようなものまでさまざまで,中生代の終わり になるにつれ,大型の種類や,クリップ形やらせん形などのかわった形 の殻を持つ種類が多く現れるようになる。
アンモナイトの殻の断面
アンモナイトの殻の断面
カラフト産/写真幅7cm
アンモナイトの殻の縫合線  
アンモナイトの殻の縫合線
北海道産/写真幅12cm
殻がはがれた部分には縫合線と呼ばれる曲線状の模様が見られることがある。これは殻の 内部の仕切りと外側の殻との接合部に相当し,中生代の終わり頃の進化したアンモナイトでは入りくんだ複雑な模様となる。
アンモナイト
ハルポセラス(Harpoceras sp.)
1億7000万年前 地質時代:ジュラ紀
山口県

アンモナイト
ドウビレイセラス(Douvilleiceras sp.)
9000万年前 地質時代:白亜紀
マダガスカル/写真幅12cm

アンモナイト
ユウパキディスカス
Eupachydiscus haradai
7000万年前 地質時代:白亜紀
北海道/写真幅50cm

白亜紀に生息していたアンモナイトの一種。中生代の終わりにはこのように大型のアンモナイトが多く出現するようになる。
アンモナイト
ハイファントセラス
Hyphantoceras reussianum
7000万年前 地質時代:白亜紀 
ドイツ/
写真幅8cm
白亜紀の終わりに出現したらせん形の殻を持つ種類。


魚化石
魚類/アスピドリンクス(Aspidorihynchus comptoni
1億1000万年前 地質時代:白亜紀 
ブラジル,セアラ州/写真幅50cm
中生代のジュラ紀から白亜紀にかけて世界中の暖かい海に栄えた魚 類。細長い口先と長い大きな鱗が特徴である。

恐竜の脚の化石
恐竜の大たい骨 dinosaur 
1億年前 地質時代:白亜紀
アメリカ/写真幅40cm
二酸化ケイ素がしみこんで硬くなった草食恐竜の大たい骨の化石。
恐竜の脚の骨の断面
写真左の恐竜の脚の骨の断面( 写真幅20cm)。周囲のクリーム色の部分が骨の部分で,中央の褐色の部分 は骨髄が入ってい た部分
骨の部分を拡大すると網目状の骨組織が見られる( 写真幅3cm)。
恐竜の骨の組織

木の化石
けい化木 silicified wood
2億年前 地質時代:三畳紀
アメリカ/写真幅60cm
 三畳紀の大森林を構成していた巨木の化石を輪切りにしたもの。木 の組織が二酸化ケイ素に置き換わり,硬くなっている