400年前までは、海とそこに浮かぶ島々であった倉敷。ここを干拓して栽培された一輪の綿花から始まる繊維産業は、倉敷を世界に誇る高品質な繊維製品を生み出す「日本一の繊維のまち」へと成長させるとともに、その発展の軌跡の中で形作られた伝統的な商家群と、近代化を象徴する明治時代以降の洋風建築が調和する町並みを創り出す礎となりました。 美しい町並みを散策し繊維製品に触れると、和と洋が織りなす倉敷市の歴史文化とその魅力を感じることができます。
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北前船の寄港地であった玉島・下津井には、北海道など全国各地から様々な商品が持ち込まれました。中でも肥料として綿などの栽培に欠かせない干鰯やニシン粕などは北前船によってもたらされ、帰り荷として、綿・菜種・塩などの商品が喜ばれたことから、盛んに商売が行われ町が大きく発展したのです。
倉敷市の北部の庄・真備地区は、吉備国の一角として、多くの遺跡が残る地域です。古代吉備は、温暖な気候と瀬戸内海の流通、豊かな平野に恵まれ、大和や出雲に匹敵する強大な勢力を誇り、「桃太郎の伝説」にも登場する楯築遺跡や鯉喰神社、箭田大塚古墳など多くの遺跡が残されています