倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第697回自然観察会「鷲羽山の地学ハイキング」
 2023年12月24日(日)報告

◆日 時 :2023年12月24日(日)11時30分〜15時30分
◆場 所 :倉敷市鷲羽山
◆講 師 :武智泰史(自然史博物館)
◆参加者:23名

クリスマスイブの日曜日。
倉敷市の鷲羽山でハイキングしながら周辺の花こう岩とその風化(侵食)の様子などを観察しました。

本日のハイキングコースの説明と注意事項を聞きます。
「急な場所が多いです。ゆっくり歩きましょう」。

集合場所の石碑の土台は岡山県産の万成石、赤色は外国から輸入された花こう岩、左側は香川県産の庵治石とのこと。いずれも花こう岩。

   
ペグマタイトという岩石を観察しています。「灰色は石英。ガーネットや白雲母もありますね・・」。 みんな興味津々!
風化に耐えて丸みを帯びた岩塊が取り残されたようにありました。
   
青空の下、絶好のハイキング日和。全員でまとまって歩きます。 大パノラマを楽しみながらお昼ごはん。四国北部の花こう岩は、山陽地方の花こう岩とはでき方が異なるそうです。


鷲羽山ビジターセンターへ見学に行きます。 ビジターセンターに、鷲羽山で採集された美しい黒水晶の展示がありました。武智学芸員の解説を聞き、理解が深まります。


アプライトという岩石。持参のルーペで石英と長石を観察しました。 鐘秀峰や鷲羽山古墳群などをまわった後、集合場所の第2展望台に戻り、まとめをしました。

観察会終了後も参加者の方々が熱心に講師に質問する様子が見られました。
詳しく分かりやすい解説をしてくださった武智学芸員に感謝申し上げます。

(写真/文:川崎嘉子)


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