倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第683回自然観察会「ブッポウソウを観察しよう(鳥取)」
 2023年6月24日(土)報告

◆日 時 :2023年6月24日(土)8時30分〜17時30分
◆場 所 :鳥取県南部町
◆講 師 :桐原真希(もりまきフィールドネットワーク)、江田伸司(自然史博物館)
◆参加者:16名


巣箱架設によるブッポウソウの保護活動が行われている鳥取県の現場を貸切バスでお訪ねして、
ブッポウソウの生態やその生息環境などについて学びました。

桐原さんのガイドで早速観察開始です。ここの巣箱では現在抱卵中で、巣箱を見守る親鳥1羽が遠くの尾根にいました。ここの巣箱は人家に近く、その下は広場になっていて、放課後などは子どもたちが遊んでいます。

地元の集会所をお借りして昼食をとりながら室内から巣箱を観察しました。ここも抱卵中ですが、親鳥1羽が私たちを警戒しているようで、観察を早めに切り上げました。

   
ここの巣箱も抱卵中です。親鳥は通常1羽が抱卵し、1羽は巣箱を見守るのですが、1羽も確認できませんでした。サンコウチョウやサンショウクイのさえずりが聞かれました。
最後に追加でもう1か所を訪ねました。ここの巣箱も抱卵中で、巣箱にとまる親鳥1羽が観察できました。さらに1羽が遠くの枯れ木にとまっていました。

観察地は、緑豊かな丘陵地の合間に小川が流れ、周辺には田んぼが広がり、人家が点在する、
すばらしい環境でした。
観察を楽しみながら、ブッポウソウの生態や生息環境、今後の課題などを学ぶことができました。

なお、鳥取県南部町では巣箱の位置は公表していません。
繁殖に利用されている巣箱を発見された場合、近距離や長時間の観察や撮影などはお控え願います。

(写真:坂本明弘/文:江田伸司)


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