倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第670回自然観察会「世界遺産登録を目指す島、長島の自然」
 2023年1月15日(日)報告

◆日 時 :2023年1月15日(日)10時〜15時30分
◆場 所 :瀬戸内市邑久町虫明 長島
◆案 内 :狩山俊悟・鐵慎太郎(自然史博物館)、友の会幹事、木下浩(長島愛生園歴史館)
◆参加者:25名(スタッフ含む)

瀬戸内の島巡りシリーズ第19弾

邑久長島大橋が昭和63年に開通したので車で行ける島になりました。

「コロナ感染症対策のため、関係者・見学者以外の方は立入をご遠慮下さい」の看板がある駐車場に集合しました。

   
駐車場から見えたシカ。
本日案内して下さるのは、昨年の妖怪展でおなじみの長島愛生園歴史館学芸員の木下浩先生です。正面に見える島は、奈良時代ハンセン病者を救済したという伝説がある光明皇后を祀っている長島神社がある手影島。
   
集合場所から車で移動後、観察会のスタート、まず国内のハンセン病療養所で唯一の高校だった新良田教室の跡地の見学。 今回は特別に木下先生のご案内で行けることになったハイキングコース。
   
   
シカの被害にあわない植物は何かな?という目線で観察開始。 イグサ科のコゴメイの大群落、何故ここに?どうやって来たの?謎です。
   
相愛の磯という名前の海岸に到着、向こうに見える島は何でしょう?左側は鴻島のペンション? 昼食後相愛溜池目指し出発、シカが食べないのかシロダモが林に、キミノシロダモもありました。
   
山道を抜けると報国農園でした。またまたコゴメイの大群落。 浪花道路を通り納骨堂にお参りし山を下りると、対岸に収容桟橋が見えてきました。
   
木下先生によるとこの島で一番古い桜(目通り周囲123cm・高さ約7m)、奥に見えるのはカキ筏。 長島愛生園歴史館に置いてある歴史回廊のパンフレットに詳しい説明が出ています。
   
歴史館内のジオラマが見事でした。 国の登録有形文化財の旧事務本館の前で閉会、木下先生有難うございました。

瀬戸内の島巡りシリーズ初登場の長島、今回普段なら行けないコースを歩き、詳しい説明も聞くことができました。

長島愛生園歴史館の木下先生に厚く御礼申し上げます。

(写真/文:裾分由美子)


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