倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第665回自然観察会「おかやま自然探訪70」
 2022年10月1日(土)報告

◆日 時 :2022年10月1日(土)11時〜14時30分
◆場 所 :津山市市場 ウッドパーク声ヶ乢周辺
◆講 師:自然史博物館学芸員
◆参加者:26名

今回は岡山県北部の中国山地中腹にあるウッドパーク声ヶ乢(早壮年期地形)に集合し、
秋の二次草原から夏緑広葉二次林、スギ・ヒノキ植林の林道を歩いて愛宕神社を目指すコースです。

南部に広がる幼年期地形(約1500万年前は浅い海だったのが、数100万年前以降ゆっくりと隆起してできた台地)を背にして、今日の見どころを聞いて出発!

円陣を組んでの観察は本日の一品ヒゲシバ。 
岡山県では絶滅危惧T類だそうです。教えてもらってもなかなか見つけにくいです。

   
暑い日でしたが、ススキをぬける風はやはり秋。ススキの小花の説明は・・・
「ぶらんとぶら下がっているのが雄しべ(葯)、雌しべ(柱頭)は・・・」の説明で、「あっ、歯間ブラシに似ている」の参加者の声。みんなしっかりと覚えました。
   
羽をひろげてトノサマバッタとクルマバッタの模様を比べたり、落ちている糞からセンチコガネをつかまえたり、虫かごの中は大にぎわい。 愛宕神社で滝の音を聞きながら昼食、休憩。
   
   
頭上をふわりふわりとアサギマダラが飛んでいきました。 まとめでシカの不嗜好性植物(マツカゼソウ、イワヒメワラビ、ダンドボロギク、ヨウシュヤマゴボウなど見ながら)の説明がありました。参加者の女の子が拾ったシカの角を見せてくれました。


(写真/文:島岡浩恵)


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