倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第646回自然観察会「三吉鉱山跡での鉱物等の観察」
 2021年12月12日(日)報告

◆日 時 :2021年12月12日(日)14時〜16時15分
◆場 所 :倉敷市西坂 三吉鉱山跡
◆講 師 :武智泰史(自然史博物館)
◆参加者:29名


冷え込みの少ない穏やかな初冬は,何といってもヘビやハチの心配もなく、まさに地学観察会日和です。
今回は倉敷市北部の西坂にある三吉鉱山跡(大正時代から開発され,
1954年頃まで採掘されていたタングステン鉱山跡)での鉱物観察&採集です。

集合場所でタングステン鉱床の鉱脈の周囲の花こう岩の説明を聞いた後,採集地へ移動しました。

落石危険な急斜面のガレ場で採集開始!

   
テキストを見ながら岩石・鉱物を採集するも,同定してもらう場にたどり着くのに一苦労です。

斜面の角度が分かりづらいですが,一歩上って半歩下がる足場でした。

   

冬至間近の日が傾く中,重くなったリュックを背負って下山しました。

採集した鉱物と花こう岩に関係した鉱床(チタン鉄鉱系と磁鉄鉱系など)の説明に参加者は大満足でした。


三吉鉱山跡は、去年の地学観察会(「高鳥居山地学ハイキング」)の場所から西に約2.5km。
異なった視座で倉敷市内を歩き,身の回りの地形や地質や歴史を考える楽しい観察会になりました。

(写真/文:島岡浩恵)


[博物館のホームページへ]