倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第640回自然観察会「ミズアオイ観察会」
 2021年10月3日(日)報告

◆日 時 :2021年10月3日(日)10時〜12時
◆場 所 :倉敷市加須山,小瀬戸橋下流東側河川敷
◆講 師 :片岡博行,榎本敬,狩山俊悟,鐵慎太朗,坂本明弘,ほか友の会幹事
◆参加者:48名

観察会前日の自生地の様子。天気のいい日が続いていたのですが、意外に倉敷川の水位が高く、自生地は水びたしの状況でした。大丈夫かな・・・?

幸い、観察会当日は、前日より少し水位が下がっており、無事に開会することができました。まずは榎本 前友の会会長から、ミズアオイの発見からこれまでの保護活動について説明頂きました。

次は「備中ネイチャーゲームの会」の皆様によるネイチャーゲームが行われました。

自生地周辺で、自然の色探し!写真ではわかりにくいですが、探してみれば、カラフルな色があちこちに!

   

ふたつ目のネイチャーゲームは自然を使ったビンゴゲーム。すべすべしたものとか、やわらかいもの、つめたいものなど、自然が持っている色々な特徴を探しました。

「みてみて!こんなに見つけたよ!」「わぁ、すごいね!!」
ネイチャーゲームの次は、開会前に投網をうってつかまえた、倉敷川の魚類の解説。

大漁!・・・というわけではなかったようですが、メダカなどもいたようです。講師の先生からは「川でメダカに見えるのはほとんどほかの魚の稚魚」という話も。

毎回恒例ですが、毎回問題は新しくなっています。博物館の狩山学芸員からの、ミズアオイについてのクイズ。 重井薬用植物園の片岡園長からは、ミズアオイの花が咲くために、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)とヌートリアの2種類の外来種をどうにかしないと・・・という話が。
当日、駆除されたショッキングピンクのスクミリンゴガイの卵塊。小さな稚貝でも、ミズアオイの芽生えをどんどん食べてしまいます。 倉敷の街並みの中に、ミズアオイの花が咲いている風景が残っていきますように!


(写真/文:片岡博行)


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