倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第598回自然観察会「冒険とロマンの無人島・釜島の自然」
 2019年1月19日(日)報告

◆日 時 :2020年1月19日(日)10時〜15時30分
◆場 所 :倉敷市下津井釜島
◆講 師 :狩山俊悟(倉敷市立自然史博物館)
◆参加者:30名

目的地,釜島が見えてきました。
藤原純友の城や隠し財宝の伝説もある神秘の島で,
いったいどんな発見が待っているのでしょうか。

天候に恵まれ波も穏やかで,全員無事に砂浜に
降り立つことができました。さっそく探検に出発です。

磯歩きを始めると,さっそく潮だまりに目が行きました。
童心に帰ってイソギンチャクをつつく大人たちです。

県内で2か所しかない貴重な植物,ノシラン。
今回の観察コースではたくさん見ることができました。

かつて営業していた民宿の庭で一休みしました。
庭に置いてある鬼瓦や石臼を囲んで,何やら盛り上がっているようですね。

砂浜を少し歩いただけで石器・土器コレクションができてしまいました。
旧石器時代から江戸時代まで,島の歴史がぎゅっと詰まっています。

北西部にある最高峰(標高38m)に登頂しました。
藤原純友の城跡という伝承のある場所で,平安の昔に思いを馳せる…?

今回最大のミステリー,樹皮のはがれたトベラの木。
犯人はヌートリアでは?との説も出ましたが,果たして真相は?

広い砂浜で思い思いにビーチコーミング。
陸寄りには今話題のプラスチックごみが目立つのが悲しい限りです。

こんな珍品?も見つかりました。
キクメイシ類のサンゴのようです。

最後は砂浜でまとめ。
海岸植物,漂着物,昆虫,考古資料,それぞれに興味深い発見があったようです。

これはおまけ。下津井港にある石の祠をのぞくと,素朴な恵比寿さんの木像と一緒に,オノミチキサンゴがまつられていました。


(写真/文:岡本泰典)


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