倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第581回自然観察会「中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜」
 2019年6月1日(土)報告

◆日 時 :2019年6月1日(土) 9時〜15時
◆場 所 :苫田郡鏡野町上齋原 岡山県立森林公園 すずのこ平周回コース
◆講 師 :狩山俊悟(自然史博物館),友の会幹事
◆参加者:33名

昨年に引き続き、岡山県立森林公園での植物観察会です。
今回は公園の北東部にあたる、まゆみ園地〜ぶなの平〜すずのこ平〜県境三叉路〜かえで園地をめぐるコースです。
湿地、森林内、尾根筋など、さまざまな環境に生える植物を観察しました。

中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜 中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜
オトコヨウゾメ、ヤブデマリ、オオミヤマガマズミ…ガマズミの仲間が次々に登場。見分け方を学びました。 公園内には昔のたたら遺跡があり、鉄滓(不純物のかたまり)が遊歩道にたくさん落ちていました。
中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜 中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜
すがすがしいブナやミズナラなどの夏緑樹林内を、順調に進んでいきます。 尾根筋に出ると高木がなくなって空が開け、強い日差しが降り注いできました。低木の間に付けられた道はまるで庭園のようです。
中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜 中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜
標高1080mのすずのこ平に到着しました。左に大山、右に日本海を眺めつつ昼食をとりました。 本日の一品、イワウチワですが…残念ながら花はとっくに終わっていました。開花期に出合うのは難しいそうです。
中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜 中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜
シカの食害を免れ、果実をつけたサンカヨウに、一斉にカメラが向けられました。 下山途中に見つけた、樹皮がはがされたリョウブの木。どうやらシカの仕業のようです。
中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜 中国山地の植物観察3〜岡山県立森林公園〜
こちらはナラ枯れの元凶、カシノナガキクイムシ駆除のためのトラップでした。一見平穏な森にもいろんな脅威が迫っています。 最後は森林公園の案内図を見ながらまとめをしました。来年度は公園のどのあたりを歩きましょうか。

(写真/文:岡本 泰典)


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