倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第453回自然観察会 「おかやま自然探訪42」
 2014年10月19日(日) 報告

◆日 時 :2014年10月19日(日) 11時〜15時30分
◆場 所 :高梁市成羽町坂本
◆講 師 :自然史博物館学芸員
◆参加者:48名




空はどこまでも高く晴れわたり,モズの声が遠くで響く秋の1日,今回はかつて銅山の町として栄えた成羽町坂本を訪ねました。
虫の音集く草むらでは,昆虫組はバッタ探しに夢中です。
   
植物組は本日の一品を早くも見つけました。
さて,何の果実でしょう?
   
ヤマカシュウの果実でした。緑色がかった皮をむくと,中からは鮮やかな色をした種子が現れました。しかし自然に裂けたり弾けたりしないので,どうやって分布を広げていくのでしょうか?
雑木林の中では,ホソミオツネントンボをゲット! オツネンは漢字で書くと越年,成虫で越冬します。
   
緩やかな山道を登って行きました。子どもたちの声に鳥たちはびっくりしているのかな?なかなか姿も声も聞こえてきません。
吉岡鉱山跡で昼食をとり,午後からは吉岡鉱山や鉱物の説明が始まりました。銅の採掘が始まったのは平安時代からだそうです。
   
黄銅鉱や磁硫鉄鉱を手にとって観察しました。
約100メートル歩いて,吉岡鉱山遺跡群を見学しました。今は,桜の森公園になっています。
   
最も奥にある三番坑口や選鉱場跡を見学しました。
昭和中期に採掘を終えた吉岡鉱山・・・「からみレンガ」を積み上げて作られた沈殿池の基礎に上がって当時の様子を偲びながら記念撮影!荒れていた山が40〜50年経て回復しつつある森の姿を見ることができました。



(文:島岡 浩恵 / 写真:島岡 浩恵・松村 真佐子)




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