倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第369回自然観察「ミズアオイ観察会」<」
 2011年9月18日(日)報告

◆日   時:2011年9月18日(日)10時〜12時
◆観察場所:倉敷市加須山 小瀬戸橋下流河川敷
◆講   師:榎本 敬,狩山俊悟,片山 久,片岡博行ほか


岡山県下で唯一のミズアオイ自生地でミズアオイとそれを取り巻く生き物の観察を行いました。
前日夜までは台風の影響による大雨で自生地が水没し,開催が危ぶまれましたが,当日朝には水位が下がり,約60人もの参加者があり,開催することができました。


前の晩までは水没していた自生地。まだ川側 は水位が高く,危険なので侵入防止のロープを張ってあります。
水没ぐらいなんのその,ミズアオイは元気に 花を咲かせていました。


講師のあいさつの後,観察会開始。まずは 「ミズアオイのひみつ」についてのお話が。
ミズアオイ自生地の生き物をみんなで探しま す。どんな生き物が見つかったかな?


講師の先生が投網を打って倉敷川の魚を捕ま えてくれました。
投網の中に入っていた魚を取り出し,どんな 魚か名前を付けていきます。子供たちも大人も興味津々,あっという間に人だかりができました。


長机の上に並べた容器の中に,種類ごとに生 き物を入れていきます。
魚だけでなく,貝類も様々な種類が見つかり ました。赤い枠のものは絶滅危惧種。


水草は3種類。マツモ,オオカナダモ,コカナダモ。マツモ以外は外来種です。
まとめを聞いて,解散となりました。思ったよりもたくさんの生き物が見 つかりましたが,ヌートリアやスクミリンゴガイなどミズアオイに害をする外来種の問題もあり,ミズアオイにとって,良い環境が維持されていくことを願うばかりです。



(写真/文:片岡 博行)




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