倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第291回自然観察会「ぱっちんむしの世界」
 2008年6月15日報告

◆日 時 :2008年6月15日
◆場 所 :倉敷市水江〜酒津 八幡山周辺
◆参加者:65名


仰向けにするとパチンと音をたてて跳ね上がる姿を見ていると,♪♪ ぱっちん ぱっちん こめつけ こめ つけ・・・♪♪と思わず歌いだしたくなるキュートなぱっちんむし。
その動きが米をつく動作に似ているところから名前がつけられたというコメツキムシ科の甲虫の観察会に,65名の参加者がありました。


最初に講師の渡辺昭彦先生(倉敷昆虫同好会)から,コメツキムシの説明を聞きました。岡山県内には約200種類くらいいるそうです。
ぱっちんむし探しの開始です。草や木の葉の上を何度も網を躍らせます。


「あの木にはいるかな?」奥島学芸員の号令指揮のもと,いざ茂みの中へ・・・・・
超珍しいぱっちんむし発見!(倉敷市未記録:日本本土産では最大級のコメツキムシだそうです)


「アキニレの木のもとに群がる子供たち」(葉の上だけでなく,樹液がしみ出ている幹の周りも探します)
「ヌルデの木のもとに群がる大人たち」(こちらはゾウムシを探します)


林道を抜けると,昼食場所の河原に到着。
石の下にいるコメツキムシは3mmぐらいです。動きが素早いので吸虫管を使っています。採集するまで昼食はおあずけです。


集合場所に戻って,金だらいの中でぱっちんむしの跳ね跳び競争大会です。
今日は気温が低かったので,種類は少なかったそうですが,それでも8種類のコメツキムシが観察できました。


(写真/文:島岡 浩恵)




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