倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第282回自然観察会「早春の食べられる野草を探そう」
 2008年3月16日報告

◆日 時:2008年3月16日
◆場 所:倉敷市種松山(倉敷市福田町福田の山裾〜中腹)
 


「春になったら摘み草に・・・」 77名の方が春の野の香りをいただく観察会を待ちかねて集まりました。当日は,春のうららかな日ざしの中,種松山へと続くのどかな里山を,ゆったりと若菜を摘みながら歩きました。
  

9時からの受付開始に続々とたくさんの方が集合,受付係は大忙しです。
受付の隣に,春の七草(せり,なずな,おぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな,すずしろ)と観察場所での食べられる野草が並べられています(親から子へと,七草を語り継いでいる姿が印象的でした)。


日程の説明を受けて,さあ摘み草に出発です。
七草探しだけでなく,ロゼットの違いで植物を見分けるポイントを榎本会長から熱心に聞いている人たちもいました。


タガシラなどの毒草の説明には,いっせいにみんなの目が集まります(植物をよく知った人に聞いたり,ポケット図鑑を持ち歩くことがおすすめです)。
ホトケノザが畦道や山道の斜面を紫色の絨毯のように埋め尽くして,花盛りです。青い空によく映えます(七草のホトケノザではありません)。


子ども達は何を見ても不思議がいっぱい。狩山学芸員の「コマツナギのコマってなーに?」のなぞなぞに???・・・・。名前の由来は、「コマ=駒=馬」から「馬をつないでおく木」だとか。
うぐいすの声に耳を傾けながら,少し汗ばむほどの山道を登りつめると,待っていたのは,ハコベとヨモギの天ぷらでした。


天ぷらが配られ,みんなでおいしくいただきました(早くから準備して天ぷらを揚げてくださった友の会の幹事の方,ありがとうございました)。
食後は,持ち帰りの食草探し。ノビルを球根をつけたまま掘り取るのに子どもたちは夢中です。


ナズナやハコベを摘む人あり,梅の花をめでる人あり。
最後は,武田副会長から,食草の薬効や料理方法の説明がありました。今夜の食卓は,天ぷらやおひたしや和え物で,きっと春の香りに包まれることでしょう。


(写真/文:島岡 浩恵)




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