倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第274回自然観察会「岡山自然探訪16」
 2007年8月5日報告

◆日  時:2007年8月5日
◆場  所:美作市真神
◆参加者:49名  


岡山県内の平成大合併前の旧市町村78全てを巡るシリーズの第16弾。
今回は鑑真和尚開基と伝えられる名刹,旧英田町の長福寺周辺です。
参加者は49名。地元の方も数多く参加していただけました。


集合場所の長福寺の三重塔は,県内最古の木造建築だそうで,鎌倉期の様式をよく残し,国の重要文化財に指定されています。
まずは学芸員の方々から本日の注意事項,見所,スケジュールの説明がありました。
地学担当の武智学芸員によると,このあたりの地質は流紋岩質火砕岩だそうです。


出発するとすぐに,日当たりの良い場所に,可愛いザクロソウ(左)とコミカンソウ(右)を発見。
更に進むと「千早の滝」という落差17mの美しい滝が現れました。
暑さの中,ひと時の涼を楽しみます。木々の緑も深く,鮮やかです。


植物担当の狩山学芸員の周りには かなりの人だかりができ,多くの方が,熱心にメモをとられていました。
昼食の場所では,江田学芸員が下見の時に見つけていた高圧線の鉄塔にある ミサゴの巣を観察しました。意外に大きく皆さん驚いていました。


お子さん達がクワガタムシを見つけられ,昆虫担当の奥島学芸員がサポート。
木の幹と格闘の末に,かなり大きなコクワガタをゲットしました。
そのお子さん達が,このシリーズ恒例となったその日最もたくさんの種類の昆虫を見つける競争で一番になり,まとめの会で甲虫のキーホルダーがプレゼントされました。
きっとこの夏の楽しい思い出になったのではないでしょうか。


(写真/文:島岡 浩恵・健)




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