倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第270回自然観察会「おかやま自然探訪15」
 2007年6月24日報告

◆日  時:2007年6月24日
◆場  所:倉敷市真備町妹
◆参加者:26名


岡山県内の平成大合併前の旧市町村78全てを巡るシリーズの第15弾。
今回は豊かな自然と古い歴史のある旧真備町(現倉敷市)でした。
雨にもかかわらず26名の方が参加してくださいましたが,どの分野も見所が多く,皆さん満足していただけたようです。


集合場所は井原鉄道呉妹駅近くの「まきびさくら公園」。
雨の中,今日のステージ小田川と猿掛山のポイントについて学芸員の方々から丁寧な説明がありました。


それから期待しながら 小田川の河原に下りると いきなり元祖の「コガネムシ」が見つかりました。
その輝きはさすがに鮮やかで,標本にしても決して色褪せることはないそうです。
珍しいジャコウアゲハもたくさん見かけることができました。
周辺には,食草となるウマノスズクサが多いようです。


オオヨシキリやセッカなど,河原ならではの鳥もたくさん見えました。 この後,吉備真備の「琴弾岩」(流紋岩)の側を通って,中世の山城「猿掛城」のある猿掛山へ登っていきました。
途中休息をとりながら傾斜のきつい山道を黙々と登り詰めると,頂上近くで,霧の中に たくさんの巨木が現れました。


何百年も命をつないできたと思われるその逞しい姿はまるで父親のような雰囲気でもあり, カゴノキの太さを女の子達が手を繋いで図っていました。
頂上の猿掛城本丸の案内板には,要衝の地であったこの城の古い由来が記されており,備中の戦国時代の歴史も勉強できました。


(写真/文:島岡 浩恵・健)




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