ありふれているようで、実はすごい、珍しい、面白い!倉敷のご当地みどりを紹介します。

倉敷市は岡山県第2の人口を有し、瀬戸内地域有数の規模の工業地帯も持ち、産業の発達したまちです。
その一方で、瀬戸内沿岸や高梁川の豊かな自然に育まれるまちでもあります。
本特別展では、「みどり(植生)」という視点から倉敷の自然の特徴を紹介します。
展示をとおして、倉敷、そして高梁川流域の自然に興味を持っていただければ幸いです。

 



おもな展示内容
  ・倉敷の自然の概要

  ・植生、調査について

  ・倉敷の7つのみどり

  ・変わりゆくみどり

  ・倉敷・高梁川流域の観察適地、特徴的な植物

  ・みどりの香りソムリエ(7つのみどりを嗅覚で楽しむ)









【「7つのみどり」とは】


しらがちゃん
「特別展たのしみ! ところで、『7つのみどり』ってなぁに? ぼくの住む倉敷のことみたいだけど・・・」

まんさく博士
「『みどり』とは、森やはらっぱなどのことじゃ。倉敷の野山には、7つのタイプの『みどり』があるぞ。」



倉敷市立自然史博物館での調査研究の結果、倉敷市内の野山の「みどり(植生※)」には、以下の大きく7タイプがあることがわかりました。
本特別展では、これら「7つのみどり」を紹介します。


※植生(しょくせい)・・・地表面を覆う緑の広がりを指す概念。本展示では親しみやすいように「みどり」と呼んでいます。




常緑広葉樹林
(愛称:ツヤツヤの森)


落葉広葉樹林
(愛称:あかるい森)


常緑針葉樹林
(愛称:チクチクの森)



草地
(愛称:はらっぱ)



河原の草地
(愛称:川はらっぱ)



海岸の草地
(愛称:海はらっぱ)



湿地や水中の植生
(愛称:ベチョベチョ)





【『みどり』を知るとおもしろい!】

@ A B



「しらがちゃん、上の写真の中で、どれが倉敷の海辺じゃと思う?」
「う〜ん、、『A』かなぁ。 なんとなく、ぼくがいつも見ている(倉敷の)海っぽいと思う!」
「お、正解! ちなみに、@は沖縄県、Bは北海道の海辺じゃな。」
「やったぁ! @とBは倉敷の景色とはちがうと思ったんだ。」
「砂の色なども違うが、何よりも『みどり』を構成する植物の違いが、それぞれの場所らしい景色をかたちづくっているぞ。」




ふだん何気なく眺めている景色は、『みどり』でかたちづくられています。『みどり』を知れば、当たり前の風景がおもしろく感じられるかもしれません。
本特別展では、体験型展示の『みどりの香りソムリエ』や、生きている昆虫と植物を一緒に見られる『みんなのむしとみどりのサロン』など、楽しい企画もたくさん!
植物が好きな方もそうでない方も、ぜひお越しください。










ちとせくん
初心者の方も親子連れの方も、どなたもみんな大歓迎♪

会期中はさまざまなイベントを準備してみなさんをお待ちしています。

展示解説 / みんなのむしとみどりのサロン / くらしきの水草 / 講座 / 観察会 



展示解説
展示解説はご好評の内に全日程終了しました



みんなのむしとみどりのサロン

  •      
  • コクワガタ                 アベマキ(クワガタやカブトムシが集まる木です)  
  •    
  • みなさんからの持ち寄りで、生きている昆虫と植物の展示をしました。
  • みなさん自慢の生態展示セットをお披露目してくださいました。
  • 期間  :7月21日(日)〜8月25日(日) ただし、開館日のうち8月10日(土)、11日(日)、18日(日)は除く。



くらしきの水草

    • 倉敷市内の水路や川に生育する水草(水生植物)を生体展示します。
    • 期間  :7月20日(土)〜10月14日(月・祝) 
    • 時間  :
    • 会場  :1階学習コーナーミニ水族館
    • 料金  :無料


講座

学芸員研究紹介:倉敷市の植生〜1年調べて分かったこと〜 
  • 日時  :8月18日(日)  終了しました
  • 会場  :地下講義室
  • 料金  :通常料金
  • 申し込み:申し込み不要。当日受付



観察会

  • 倉敷、高梁川流域のみどり(植生)や植物を現地で観察します。
  • 特別展図録「ぼくらの7つのみどり」があれば、より楽しめます。

高梁川流域花めぐり〜西の尾瀬 鯉が窪湿原〜
  • ※詳細は「催し物ページ」をご覧ください。
    • 高梁川流域の観察適地の1つの「鯉が窪湿原(こいがくぼしつげん)」で、湿地特有の植生やビッチュウフウロ(写真)などの植物を観察しましょう。
    • 日時  :9月7日(土)  10時30分〜14時30分
    • 場所  :新見市哲西町矢田 鯉が窪湿原
    • 料金  :200円(協力金)
    • 申し込み:事前申し込み要

特別展解説&まちなかで水草観察
  • ※詳細は「催し物ページ」をご覧ください。
    • 展示解説のあと、「湿地や水辺の植生」である水草群落を現地観察しましょう。
    • 日時  :9月15日(日)  10時〜11時30分
    • 場所  :自然史博物館、自然史博物館周辺の水路
    • 料金  :通常料金
    • 申し込み:事前申し込み要(当日空きがあれば参加可)

ミズアオイ観察会&ネイチャーゲーム


※詳細は「催し物ページ」をご覧ください。


  • 倉敷市内の観察適地の一つであるミズアオイ自生地で、湿地特有の植生や植物を観察しましょう。
  • 日時  :9月22日(日)  10時〜12時
  • 場所  :倉敷市加須山
  • 料金  :無料
  • 申し込み:事前申し込み要


特別展解説&まちなかで「ツヤツヤの森」観察
   
※詳細は「催し物ページ」をご覧ください。


  • 展示解説のあと、「常緑広葉樹林(ツヤツヤの森)」を現地観察しましょう。
  • 日時  :9月28日(土)  10時〜11時30分
  • 場所  :自然史博物館、鶴形山
  • 料金  :通常料金
  • 申し込み:事前申し込み要(当日空きがあれば参加可)








  • 出版物のご案内

     

    ぼくらのまちの7つのみどり」

    ◆発行:720

    ◆概要:オールカラー80ページ。倉敷の野山のみどり(植生や植物群落)、倉敷の野山で見られる代表的な植物140種、倉敷と高梁川流域の観察適地を紹介。

    ◆価格:880円(税込)

    博物館受付で販売しているほか、郵送も承ります。郵送をご希望される方は 出版物のページをご覧ください。

    ※出版物のページの文字をクリックすると、出版物のページが同じウインドウで開きます。









倉敷市立自然史博物館

〒710-0046 岡山県倉敷市中央2-6-1
※住所をクリックするとGoogleマップが新しいウインドウで開きます。

観覧料
(常設展含む):大人150円、大学生50円、高校生以下・65歳以上無料

開館時間:9時〜17時15分(最終入館受付は16時45分)

休館日:月曜日(ただし、祝日または振替休日の場合は,その翌日


詳しくは[ご利用案内ページ]をご覧ください。







[戻る]  [期間限定展示]

Copyright ©1997- Kurashiki Museum of Natural History.All Rights Reserved.