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倉敷市内の丘陵地に見られるコナラ林の主役は,コナラとアベマキです。どちらもドングリができる樹木で,春に葉を開き,秋には紅葉して葉を落とします。その間,このコナラ林ではどんな生きものに出会えるでしょうか。 |
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コナラの花 |
コナラの花は,4月下旬に咲きます。穂のようになってぶら下がっているのが,雄花の房です。 |
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アベマキの花 |
アベマキの花も同じ頃咲きます。雄花の房はコナラより太くて長く,緑が濃いのが特徴です。 |
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カシワクチブトゾウムシ |
若いアベマキの葉の上に,小さなゾウムシを見つけました。カシワクチブトゾウムシです。 |
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ニホンアカガエル |
池や田んぼの水たまりなどでは,ニホンアカガエルのオタマジャクシが見られます。早春に生まれ,梅雨の頃には親と同じ姿となって上陸していきます。 |
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シジュウカラ |
シジュウカラは,春先になると盛んにさえずり始めます。これから子育ての時期です。朽ちた杭の中にはヒナがいるようです。エサを与え,ヒナのフンを遠くへ運んで捨てます。 |
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ウグイス |
日頃茂みの中にいて,姿の見つけにくいウグイスも,春先にはこずえの目立つ場所で盛んにさえずります。 |
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ヤママユ |
コナラのこずえに大きなイモムシがいました。ヤママユの幼虫です。黄緑色の体は葉とまぎらわしく,見分けるのが大変です。 |
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濃緑のコナラ林(黒崎) |
夏のコナラ林です。淡い緑がまだら模様を見せた新緑の林と違い,濃い緑一色となりました。林の中に入ってみましょう。 |
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コナラの幹 |
コナラの幹には縦すじがはっきり出ます |
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アベマキの幹 |
こちらはアベマキ。コナラに比べ,幹には縦すじがはっきりせず,表面のデコボコが目立ちます。 |
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ウバユリの花 |
ウバユリは真夏に林の中でひっそりと花を咲かせます。 |
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ミヤマノコギリシダ |
岡山県では,倉敷市内のコナラ林にこの一株しか生育が確認されていない,ミヤマノコギリシダ。 |
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ミンミンゼミ |
ここ酒津八幡山では,倉敷市内では珍しく,たくさんのミンミンゼミが鳴いています。 |
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カブトムシ |
子供たちの人気者,カブトムシやクワガタムシもコナラ林をすみかとしています。 |
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コクワガタ |
コクワガタは倉敷市内で最も普通に見られるクワガタムシです。 |
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ヒラタクワガタ |
こちらはヒラタクワガタ。太くてがっしりした大きなアゴを持っています。 |
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シロスジカミキリ |
コナラの幹に,何かがかじったような傷があります。これはシロスジカミキリが卵を産んだあとです。幼虫は生きている木を食べて成長します。 |
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草の葉先に,何者かがかじり取った跡を見つけました。 |
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ノウサギ(草・フン) |
このフンなら,どうやらノウサギのようです。 |
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紅葉のコナラ林(由加山) |
コナラ林が一番彩り鮮やかになるのは,紅葉の時期です。 |
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秋はまた,さまざまな樹木の実りの季節でもあります。 |
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コナラのドングリ |
細長いドングリを落としたコナラ。 |
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アベマキのドングリ |
アベマキは倉敷市内でもっとも大きなドングリをつけます。林の中には,いっぱいドングリが落ちています。 |
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ウリハダカエデの紅葉と実 |
コナラ林の中で,ウリハダカエデがひときわ鮮やかな紅葉を見せています。 |
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ノグルミの黄葉と実 |
ノグルミの葉は黄色く色づきます。 |
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シギゾウムシ類の幼虫 |
穴のあいたドングリがありました。穴をあけたのはこの虫,シギゾウムシ類の幼虫です。幼虫はドングリの中身を食べ,成長すると外へ出て,土の中でサナギになります。 |
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クロコノマチョウ |
薄暗い林の中で,クロコノマチョウを見つけました。落ち葉の中にまぎれると見分けにくいですね。 |
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やがて近づく冬の足音とともに,多くの生きものたちは眠りにつきます。来年の春もまた,新しいたくさんの命が私たちを楽しませてくれることでしょう。 |
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終了
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